昭和の名人、落語家の八代目桂文楽には、「小言の流儀」というものがあったらしいです。
大勢の弟子達をいかに効果的に叱るかで、密かに苦労していたのですね。
言いたい小言の種をためておき、ある時、そのなかの最も小さいことで、短く大きく叱る。
叱られたほう(弟子)は、こんな小さなことまでも師匠に見抜かれていたと知り、言われずに済んだ大きなことも一緒に改まるそうです。
更に、「短く」叱るにもコツがあり「完全包囲するなかれ」。
責めて追いつめて、逃げ場の無いところにまで追い込むことはしない。叱責とは、「いかに言わないか」の技術であるようです。
「怒る」と「叱る」は元から違います。
「怒る」のは感情の問題で、自制しコントロールすべきと思いますが、子供や部下、後輩、自分より目下の者が1人でもできれば、「叱る」状況が発生します。他人を叱るには大変気をつかいます。
気苦労してまで叱るのですから、効果を発揮してくれなければ、叱る方も骨折り損です。
いかに言わないか。逃げ場は残しておいてやる。
この二つを考慮に入れてさっそく家庭で実行してみてください。

